達人会術技解説書(念子術編その七)
2013年 03月 10日
念子斬力(ねんしざんりょく)
対象となるものに念を通し、その対象物を切断するために用いる術技。
剣や刀に熟練し、念子剣の状態が極まってくると、この念子斬力が備わる様になる。
対象は有形のものに限らず無形のものにも念子斬力を掛ける事が可能であり、有形の物質を切断するために用いる物質斬力、無形の気や観念を斬る観念斬力、空間を切断する空間斬力などに主に分類される。
有形、無形を問わず、念子斬力を用いる事により様々な対象物を断ち切る事が可能となる。
剣聖と云われた存在と無形斬力
剣の上達において有形物に対する物質斬力は確かに必要であるが、達人の境地に近づいてくると、この物質斬力よりも観念や空間を断ち切る無形斬力の比重の方がより高くなってくる。
それは攻防の駆け引きが、物質に対する斬撃力よりも、相手の気の起こりや間合いの変化など観念的、空間的なものに対応する能力の方がはるかに重要であるからである。
無形斬力が備わると心の動きや間合いなどの観念、空間などに鋭く反応する様になり、容易に術者の領域に立ち入る事が不可能となってくる。
古来、剣聖と呼ばれた存在はこの無形斬力をどこまでも極め、自身の領域に全く立ち入れさせずに、対者に負けを悟らせていたのである。
戦って勝つ殺人剣を超え、戦わずして勝ちを得る活人剣の境地に到達するためには、この無形斬力をどこまでも極め続ける事が必要である。
対象となるものに念を通し、その対象物を切断するために用いる術技。
剣や刀に熟練し、念子剣の状態が極まってくると、この念子斬力が備わる様になる。
対象は有形のものに限らず無形のものにも念子斬力を掛ける事が可能であり、有形の物質を切断するために用いる物質斬力、無形の気や観念を斬る観念斬力、空間を切断する空間斬力などに主に分類される。
有形、無形を問わず、念子斬力を用いる事により様々な対象物を断ち切る事が可能となる。
剣聖と云われた存在と無形斬力
剣の上達において有形物に対する物質斬力は確かに必要であるが、達人の境地に近づいてくると、この物質斬力よりも観念や空間を断ち切る無形斬力の比重の方がより高くなってくる。
それは攻防の駆け引きが、物質に対する斬撃力よりも、相手の気の起こりや間合いの変化など観念的、空間的なものに対応する能力の方がはるかに重要であるからである。
無形斬力が備わると心の動きや間合いなどの観念、空間などに鋭く反応する様になり、容易に術者の領域に立ち入る事が不可能となってくる。
古来、剣聖と呼ばれた存在はこの無形斬力をどこまでも極め、自身の領域に全く立ち入れさせずに、対者に負けを悟らせていたのである。
戦って勝つ殺人剣を超え、戦わずして勝ちを得る活人剣の境地に到達するためには、この無形斬力をどこまでも極め続ける事が必要である。
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by kenntatusennsei
| 2013-03-10 20:31
| 達人会術技解説書
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